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PCゲーム業界で巻き起こる「独占タイトル戦略」の真の意味とは?

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unsplash.com

 

みんなは「Epic Games」という名前を知っているだろうか?

人気のサードパーソンシューティングである「フォートナイト」やゲームエンジンの「Unreal Engine」を開発している企業だ!

このEpic Gamesは、ほぼSteam1強状態のPCゲーム業界に、2018年末に突如独自のゲーム販売プラットフォームとしてEpic Gamesストアを展開し始めた企業でもある!

www.epicgames.com

 

他にもゲームメーカーが独自展開するPCゲーム向けのプラットフォームは存在しており、Apex LegendsやFIFAのEAが独自のストアとしてOriginを運営していたりする。

www.origin.com

 

こういったサービスの非常に面倒な点は、なんと言っても「独占タイトル」が存在する点だ。

例えば今人気のバトルロイヤルゲームであるApex LegendsはOriginの独占タイトルで、 PC版のシェンムー3はEpic Gamesストアで「1年間の時間限定独占販売」となってしまった。

つまり、自分が好きなゲームをプレイするには、複数のプラットフォームを渡り歩く必要があるのだ。

www.gamespark.jp

 

例えば、「ゲームA」がNintendo SwitchでもPS4でもXbox Oneでもプレイ出来る場合、みんなはどの端末で購入するだろう?

オンラインクレジットが残っているプラットフォームや、1番頻繁に使用するゲーム機で購入するのではなかろうか?

高画質でプレイしたいからPS4だったり、出先でもプレイしたいからNintendo Switchだったり…

しかし、PCゲームストアでは最近この「独占タイトル」を用いてユーザーをストアに囲い込もうとする動きが増えており、ユーザーが自由にプラットフォームを選べないような状況に陥っているのだ。

 

そんな状況について、インターネットユーザーがEpic Gamesのトップであるティム・スウィーニー氏に対して、「どうして独占タイトルとしてゲームを一つのプラットフォームに縛り付けるの?」と質問したところ、スウィーニー氏が自身のTwitterアカウントから考えをツイートするに至っている。

 

以下ハリウッドちゃんねるによるつたない抄訳だが、なぜそのような戦略に出ているかがよくわかるはずだ!

 

「この質問は支配的なPCゲームストア(Steam)に対する我々のコア戦略について話す必要がある。我々は独占販売がゲーム業界全体に影響を与え続けている70/30(ゲームの売上をゲーム開発者側が7割、ゲームストア側が3割の比率で分け合うという従来の収益配分率)をかえる唯一の戦略であると考えている」

 

「例えばここ数年は(EAやActivision、Ubiなどの運営する)独立系ストアが検討してきたが、それでもその規模は(業界最大手の)Steamの5%にも満たない。これらの独立系ストアは、ほとんどすべてにおいてEpic(のストアよりも)多くの特徴を持っているにもかかわらず、外部からの様々な圧力によりゲームの割引を制限されてしまう」

 

「(我々の独占タイトルを用いる手法は)Steamユーザーには不人気だろうが、大手パブリッシャーの独自の販売経路とEpic Gamesストアのみでゲームをリリースすれば、Steamから配分されるはずだった収益よりもはるかにおおくの収益をデベロッパーが得られることとなる」

 

「(現在Steamが課している)30%の店舗税はゲーム開発者が売上から得られる収益全体よりも高額になっている。これは開発者にとってもパブリッシャーにとっても悲惨な状況である。そのため、私は独占タイトルを用いる戦略は、この問題に匹敵すると考えている(独占タイトルを用いてロックイン効果を狙う方がまだマシ)」

 

「この戦略(独占タイトルを用いた囲い込み)を用いることで、収益配分率が「88/12(開発者が88%、ストアが12%)」であるEpic GamesストアがPCゲーム業界で2番目に大きなゲーム販売プラットフォームになったり、他のゲームストアの考えを改めさせる機会になったなら、ゲーム開発者への再投資や開発コストの低下に大きく貢献できるだろう」

 

「そしてストア側の収益配分率が18%も増えると(収益配分率が70%から88%に増えると)、デベロッパー側の収益が高まり、これがもたらすのは(1)再投資、(2)デベロッパー側の収益増、(3)ゲームの値下げのいずれか。そして複数のゲームが競合すればする程、(1)と(3)が起こる可能性が高まる」

 

といった感じ!

最終的には一般消費者にとって得となるのがEpic Gamesの独占タイトルを用いた戦略であると説明しているわけだ。

 

つまりは、目先の利便性を求めて独占タイトルを非難するのか、業界最大手のSteamに現状を見直させるためにEpic Gamesストアなどの独占タイトル戦略を支持するのか、というある意味究極の2択となっている!

確かに一般の消費者からすれば「ゲーム業界の収益配分率まで知るか!」と思うところかもしれないが、我々をワクワクさせてくれる素晴らしいゲームを開発してくれているデベロッパーさんたちの今後を考えると、Steamの70/30ではやっていけないところまで来ているのかなぁとも思う。

 

というわけで、なんともどっちつかずな内容になってしまった!まさかこんな結末とは!

人それぞれ意見があるだろうが、個人的には自分たちの収益を減らしてでも業界全体を見直す必要があると説くEpic Gamesを応援したくなってしまったぞ。

さぁみんなの意見はどっちだ?!?!