
コパアメリカのグループステージ最終戦、日本代表対エクアドル代表の試合が本日8時から行われた!
試合に勝利すればコパアメリカ初のグループステージ突破という状況にまで持ち込むことに成功した日本代表。
森保監督も、現時点でのベストメンバーでコパアメリカのエクアドル戦に挑むことを示唆していた。
スタメンは以下の通り。ウルグアイ戦からトップ下を安部→久保に代えただけだったので、招集メンバー&1戦目2戦目の各選手の出来栄えを踏まえた森保監督的なベストメンバーはコレということのよう。
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▽GK
1 川島永嗣
▽DF
19 岩田智輝
16 冨安健洋
2 杉岡大暉
5 植田直通
▽MF
7 柴崎岳
4 板倉滉
11 三好康児
10 中島翔哉
21 久保建英
▽FW
18 岡崎慎司
試合は最終的に1対1で終了。中島選手の先制ゴールでリードしたものの、フワッとしたクロスに対するルーズな対応から失点してしまい、引き分けで試合終了。惜しくも決勝トーナメント進出ならず。
ファーストシュートは三好選手。ウルグアイ戦では2ゴールと大活躍した三好選手は、解説の戸田和幸さんも言っていたように、中盤とDFラインの間のスペースでボールを受けるシーンが目立った!(特にウルグアイ戦)
エクアドル戦はどちらかというと疲労でなかなか目立つシーンが少なかったものの、A代表でも十分プレイできるクオリティがあることを証明してくれたと思う!
今大会に出場して評価を上げた数少ない選手の1人では?
そして、コパアメリカで評価を上げたもう1人の選手では?と思う久保選手。1試合目のチリ戦では華麗なドリブルから惜しいシュートを放っていたが、この試合ではドリブルやシュートよりもパスが目立ってた印象!チームのメンバーや周囲のプレーに合わせて自分のプレーぶりを変えられるというサッカーIQの高さをコパアメリカの2試合で感じられてたように思うぞ!
ちなみにシュートも1本、サイドのパスから良いのを蹴ってましたね!体のサイズに似合わぬパンチ力のあるシュートを蹴られるというのは、基本テクニックの高さ?
久保選手は数字で見ると別格だったことがわかる。シュートに繋がったパス(キーパス)を1試合で7本記録している!
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このように、90分間前線で様々な役割を果たした久保。シュート数は3本、決定的なパスは7本と申し分ない成績を収めた。さらに「Opta」によれば、1試合におけるシュート関与数「10回」はルイス・スアレス、ハメス・ロドリゲスに次ぐ今大会3番目の記録だという。世界トップレベルの選手たちと張り合うほどの活躍を見せたと言える。
さっそくタッチ集もアップされており、そのプレーぶりを確認したい人は是非!
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久保選手といえばレアル・マドリードへの移籍が決定しているが、このエクアドル戦の出来を見ても才能の片鱗をバリバリ感じたよね…!
肉体的な強さはもちろんまだまだだけど、ドリブルやパス、そしてシュート(威力も)はトップレベルでも十分通じることがわかった!
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先制ゴールを決めた中島選手のインタビュー&ゴールシーン。先制シーンにゴール前に詰めていたのはさすが。ドリブラーなイメージしかないけど、意外とゴール前にしっかり詰めているシーンや、DFの裏に走ってGKと1対1になるシーンなども。
選手採点は以下の通り。
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川島永嗣 5.5 失点シーンは仕方ないものの、パスミスからピンチを招くなどドタバタしていた印象は否めない
植田直通 5.5 攻撃時は積極的に縦パスを入れるなど2列目の選手を生かす。しかし、守備ではエクアドルの高さにやや苦闘
冨安健洋 6 読みの鋭さを生かし高い位置でインターセプトを成功させるなど集中力を切らさず。対人でも負けていない
岩田智輝 5.5 攻撃時は右サイドに厚みを加えたが、35分にクロスへの対応を誤り失点を招くなど守備面に課題
杉岡大暉 6 3試合連続スタメンフル出場。疲労の影響もあっただろうが、攻守両面でハードにプレーした
柴崎岳 6 パスの散らす方や受け方の上手さはやはり抜群。守備でもカバーリングで冨安や植田を助ける
板倉滉 6 セカンドボールへの反応が素早く、相手の攻撃の芽を摘む。フィジカルでも負けていなかった
三好康児 6 後半はやや存在感を消したが、空いているスペースへうまく侵入し、久保や中島を生かすことはできていた
中島翔哉 6.5 縦への意識を高く保ち、この日も相手のDFにとって脅威となる。先制点の場面では落ち着いていた
久保建英 6.5 激しいマークに苦しむも、下がって果敢にボールを引き出しドリブルやパスでチャンスを生もうと奮闘していた
岡崎慎司 5.5 先制点のキッカケとなった動き出しは見事だったが、後半はなかなか存在感を出せず。評価は上がりきらない
上田綺世 5.5 この日もポジショニングの良さは光ったがシュートが入らず。流れを変える存在とはなれず
安部裕葵 - 出場時間短く採点不可
前田大然 - 出場時間短く採点不可
森保一監督 5.5 安部や上田、前田を投入も追加点を生むには至らず。もったいないゲームになった
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【日本代表・総評】
6
2-2で引き分けた第2戦のウルグアイ戦のメンバーを軸に運命の一戦に臨んだ。15分には幸先よく先制したが、エクアドルの前からのプレスに手こずり、35分には同点に追い付かれる。ベスト8進出へあと1点が遠かった。
【個人採点・寸評】
GK
1 川島永嗣 5.5
ウルグアイ戦で好セーブを見せていた守護神は、この日は高い位置からの相手のプレスに苦しんだ。22分には相手のシュートはセーブしたが、危ない位置でパスミスをした。一方、後半は良い反応も見せた。
DF
2 杉岡大暉 5
前半はマッチアップしたメナに翻弄されて厳しい出来。攻め上がった際も効果的なプレーをできず、ボールロストもあった。
5 植田直通 5.5
序盤に数本、良いフィードを送ったが、その後はエクアドルのプレッシャーもあり、なかなか前につなげられず。得意の空中戦でも競り負ける場面があった。
16 冨安健洋 6
守備リーダーは3試合連続のスタメン出場。読みを利かせたディフェンスが光り、ボールカットを見せたが、前半に自陣ゴール近くでボールを失う危ない場面もあった。後半は良く踏ん張った。
19 岩田智輝 5
A代表デビューとなった第2戦のウルグアイ戦のパフォーマンスを買われて2試合連続の先発を勝ち取る。序盤はまずまずの入りも、35分にはクロスをクリアできず、失点につながった。
MF
4 板倉 滉 5.5(87分OUT)
ウルグアイ戦ではやや安定感を欠いたが、この試合では落ち着いてボールを回した。もっとも、もう少し後方を助けるポジション取りをしても良かったか。
7 柴崎 岳 6
3試合連続でキャプテンマークを巻いて出場。エクアドルの前からの守備を掻い潜るようにボールを受け、フリーランで攻撃を活性化させたが、目標だった勝利へ導くことはできなかった。
10 中島翔哉 6
15分に岡崎に絶妙なスルーパスを通すと、そのこぼれ球に詰めて先制ゴール! 貴重な仕事をこなした。ただ、その後はチャンスがありながら決められず。クロスも乱れがちだった。5.5に近い6という評価。
11 三好康児 5.5(82分OUT)
ウルグアイ戦で2ゴールの活躍を見せた男は、積極的にシュートを狙うも精度を欠いた。守備ではよく頑張ったが、失点シーンでは目の前で決められた。
21 久保建英 6
第1戦のチリ戦以来の先発。相手守備網のギャップを突いてボールを受けて攻撃を加速させた。エクアドルにとっては嫌な存在だったはずで、ドリブルにもキレがあった。終了間際のゴールはオフサイドで幻に。
FW
18 岡崎慎司 6(65分OUT)
前線で身体を張り、ボールをキープ。15分には中島のスルーパスに抜け出すと、シュートは打てなかったが、そのこぼれ球が先制点につながった。
交代出場
FW
13 上田綺世 5(65分 IN)
最初の交代カードとして登場。67分、68分、89にはビッグチャンスを迎えるも、決め切れなかったのは痛恨。動き出しは良かったが……。
MF
20 安部裕葵 -(82分 IN)
1-1の状況でピッチへ。82分には横パスを奪われてカウンターを招くなど、消極的なプレーは残念だった。
FW
9 前田大然 -(87分 IN)
最後のカードとして投入される。89分には決定的なシュートチャンスを迎えるも、GKに弾かれた。
監督
森保 一 5.5
「ウルグアイ戦をベースに」と話していた通り、第2戦からスタメンの変更はひとり(安部→久保)のみ。試合を通じてエクアドルの戦い方に後手を踏んだ印象。交代カードで1点を狙いにいったが、奏功しなかった。
試合後の日本代表の各選手コメントは以下のページにまとめられているぞ!
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SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
選手たちが最後まで戦い抜いてくれたことを評価したいですし、相手のシステムが途中から変わったなかでも臨機応変に対応してくれました。相手が圧力をかけてきて後手に回った部分もありましたが、粘り強い守備はできていました。圧力をかけられたときに守り切れるか、いかに攻撃に移れるか、またチャンスを作りながらも決定力を上げられるかといった部分において力をつけていきたいと思います。「負けなかった」というより、「勝てなかった」試合。選手たち自身も感じています。「惜しい」というところから「勝つ」ところまでに大きな改善が必要だとは思いますが、選手たちは学びながらも普段通りの目線で、自分たちはできるというスタンスで戦っていた。アジアと世界の差は縮んでいると感じています。
DF #2 杉岡大暉 選手(湘南ベルマーレ)
クロスの本数をもっと増やさないと相手の脅威にはなれないと思いました。もっと精度を上げることでもっと嫌な選手になれると思います。今回岡崎選手とやらせてもらいましたが、一つ武器があることに加えて、全てのアベレージが高かった。自分も全てにおいてのアベレージを上げていかないと世界では戦えないと思いました。Jリーグに戻っても、いかに日本代表に選ばれるかという勝負をしていきたいですし、ここで感じたことを基準にしてプレーしていかなければいけません。
DF #16 冨安健洋 選手(シントトロイデンVV)
プレーしている限り、100%の出来というのはないと思っています。1試合1試合反省して改善していくということを繰り返していくしかありません。2試合目から、僕らはラインを下げずにやっていこうとプレーしていました。今日もそういうチャレンジをする中で、相手はそれに対してロングボールを狙ってきました。間延びする時間帯もありましたけど、ラインを上げるチャレンジは続けました。互いにゴール前の場面があり、そこを決めるかどうかだったと思います。
MF #7 柴崎岳 選手(ヘタフェCF)
(キャプテンに指名されたことで)監督からの信頼というか、チームに対しての責任を感じてプレーしていました。若い選手たちがこういった舞台でバチバチやれるようにできればと。今回の大会で試合に出られなかった選手たちも含めて、僕らとしては実りある大会でしたし、決して無駄ではなかったと思います。(所属チームで出場機会が少なかったが)こういったときに実力を証明できればと思っていましたし、それができてこそのプロだと思っていました」
MF #21 久保建英 選手(レアルマドリード)
最後の最後までお互いにチャンスがあって、お互いにこれを決めれば(グループステージを)抜けられるという緊張感もあったと思います。結果として痛み分けになりましたけど、いま持っている力は出せたのかなと思います。もちろん悔しいです。個人的には2試合90分出て、1試合は途中から出させてもらって、普段やる機会のない相手とやらせてもらい、やってて楽しかったです。大会の熱気も感じられて、自分としては初めての経験でしたけれど、そういう経験ができたことは良かったと思います。
FW #18 岡崎慎司 選手(レスター・シティー)
若い選手たちに好きなところでボールを受けさせてやろうということを考えてプレーしていました。自分個人としては、もっともっといろいろな形のシュートパターンを持って、もっとチャンスを作り出せるようになっていければ。ゴールを奪う過程において、もっと危険な選手になっていかないといけないと思います。
コパアメリカでは2020年の東京オリンピック世代が中心となった若き日本代表メンバーだが、今回のコパアメリカでこの選手はA代表でも通用しそう、この選手はまだ…という評価がハッキリしたのではないだろうか?
わかりやすくいうと、既にA代表で不動のCBとなりつつある冨安や、18歳の若さで誰よりも多くのチャンスを作り出した久保、ウルグアイ戦でヒーローとなった三好、あとは個人的に板倉は中盤であのサイズ感は今後の日本代表にも是非ほしいところかなぁと思った!
A代表でも柴崎の相棒となるボランチはまだ決まっていないので、板倉には是非オランダのフローニンゲンでもう一皮むけてもらいたいところ!
コパアメリカについてのいろいろな情報をチェックしたい場合は、以下の記事をチェックしてみてくれ!
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