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湘南ベルマーレ躍進の立役者チョウ・キジェ監督のパワハラ疑惑の調査報告書が公開

web.gekisaka.jp

 

湘南ベルマーレのチョウ・キジェ監督のパワハラが報じられてから、Jリーグは弁護士4人で構成された調査チームを結成し、関係者に調査を続けてきた。

そしてまとめられた報告書が報道陣に公開され、実際にどのようなパワハラ行為があったのかがわかる文言の数々がメディアから報じられている。

web.gekisaka.jp

www.goal.com

www.footballchannel.jp

 

報道によると匿名の内部関係者からパワハラの告発があった7月以降、日本サッカー協会とJリーグは協力して関係者約60人に対して面談やヒアリングを行ってきたとのこと。

実際の音声や映像は少なかったため調査は聞き取りベースになったそうだが、供述内容の具体性・明確性・迫真性・供述態度・背景事情などを鑑み、「パワハラは存在した」と認定された模様。

なお、キジェ監督にはパワハラに対してのけん責および公式戦5試合の出場資格停止処分が下され、クラブに対しては制裁金200万円が課された。なお、パワハラ騒動で既にキジェ監督は公式戦の監督を自粛していたので、出場資格停止処分の5試合分は既に消化されており、次節から監督としてベンチ入り可能らしい。

 

ゲキサカが報じている、報道陣に対して公開された報告書に記されていた具体的なパワハラ行為は以下の通り。

①スタッフに対する行為
 今年7月に行われた福島キャンプ、チョウ監督はボール拾いや水分補給を行っていたスタッフに対して「本当に使えねえな」「お前らは遊んでる。遊ぶんだったら外にいろ」と伝えた。また、そのうち一人には「二度と顔を見せるな」などと叱責。複数の関係者によると「その仕事ぶりは特段問題がなかった」という。

 さらに今年に入って以降、医療スタッフに対して「うちのメディカルじゃなくて他で治せばいい」「お前の報告は暗いんだよ」といった暴言があったことも認められた。他のスタッフに「お前は無能だ」「お前のせいで負けた」と怒鳴ることもあり、早朝・夜中や休日に電話がかかることも多かったという。

 またコーチに対して「胸ぐらを掴んで壁に押しつけ、顔に手を当てて床に押し倒した」という行為があった事実、パワハラ問題が報じられた後に「内通者がいるらしい」とあるスタッフを犯人扱いした事実なども認められた。

 スタッフからは「人格否定されるような言葉は何回も受けている」「ベルマーレに来たことを心底後悔している」「極端な言い方をしたら(チョウ監督の)奴隷のような感じ」といった声も上がっており、チョウ監督の言動に耐えかねたことで、一定期間出勤できなくなったり、クラブを離れたスタッフも少なくなかったという。

 一方、チョウ監督は「それぞれのスタッフがより高いレベルになって欲しいと思っていることから、厳しい要求をしたり強い言葉を投げかけたりすることがある」旨は認めつつ、事後的にフォローをしていたと主張。しかし、報告書では「スタッフの受け止め方等に鑑みれば、フォローとしての効果は乏しかったと認められる」とされている。

②選手に対する行為
 2018年4月ごろ、ホームゲームのハーフタイム中に前半のプレーで精彩を欠いたと感じられた選手に対して「チームの癌だ。他に移るから出ていけ!」などと怒鳴った。さらに出て行こうとしない選手に対し、さらに「出ていけ!」と2、3回怒鳴ったため、当該選手はロッカールームから出て行ったという。

 その他、水が入ったバケツを蹴り飛ばしながら「お前なんか怪我してしまえ!」と発言したケース、練習に参加させずに「お前はもう諦めている」と伝えたことで当該選手がオーバートレーニング症候群と診断されたケース、「こういうプレーをする選手は湘南の選手ではない」と発言しながらサッカー雑誌を投げつけたケースなどが確認されている。

 こうした疑いに対してチョウ監督は「同様のシチュエーションはあったが具体的文言もしくはニュアンスが異なる」「同様の発言はしたかもしれないがその文脈上の必要性や正当な意図・目的がある」という旨の主張をしているというが、調査チームは関係者供述をもとに事実認定した。

 また選手の身体に被害を与え得る言動も確認された。メディカルスタッフに「大げさだろ。やらせろ」と伝えて選手を過度に早期復帰させたり、脳震盪を起こした選手に対して規定の復帰プログラムより早く「いいからとりあえずやれ」などと練習試合でプレーさせたり、負傷した選手の状態を確認しようとしたメディカルスタッフを「自分で考えさせろ」と静止し、当該選手が直後に全治8か月の負傷をしたりしたことなどが指摘されている。

 選手の中には「あそこまで選手と向き合ってくれる監督はいない」「チョウさんのおかげで選手として成長できた」「チョウさんには愛情以外感じない」「素晴らしい人だと思う。自分が出会った監督の中で間違いなくナンバーワンだと思う」といった声も上がったという。

 その一方で「精神的な苦痛を無茶苦茶受けてきた」「最初のうちは家に帰って心臓が痛くなったり、死んだ方が楽だと思うことすらあった(しかし後半になると叱られる自分は成長すると感じられるようになった)」「ベルマーレというチームは好きだがチョウ監督と一緒にやることはもう無理」といった供述があったようだ。 

 

正直なところ、J2レベルの規模感でJ1にチームを定着させたチョウ・キジェ監督のことは素直にすごいなと思っていたけど、なんとも擁護しがたい具体的過ぎる内容が出てきたなと…。

監督の下で成長できた選手たちからはものすごく慕われているようだけど、正直なところ現代の若者には厳し過ぎるかもなという前時代的な内容なので、心が折れてしまう選手やスタッフが出てきても仕方がないのかな…。

プロスポーツである以上、監督の求めるものを出し切ることを選手・スタッフの両方に要求することは当然だと思う。

あの伝説のアレックス・ファーガソン監督もすぐに激怒するということでヘアドライヤーという愛称(?)で呼ばれていたことが知られているように、情熱を注ぎすぎてしまったあまりに他人に厳しすぎる態度を取ったり、時には暴力沙汰を起こしてしまったりということはあるしね。

ただ、言動を見ていると(特にスタッフに対しては)行き過ぎと言われても仕方がないのかなぁ~。時代に即していないというか、単純に行き過ぎた暴力じゃんという。それを止められないクラブ、あるいはクラブの中で大きくなりすぎたキジェ監督という存在。むむむ難しい。

 

ただ、むしろこんな大事になるまで内部の秘め事として隠してきた湘南ベルマーレという組織のなんとも体制の古めかしいことか…。そっちの方がよっぽど不安。

そして、クラブ躍進の旗手を失うことを恐れるベルマーレが不祥事を隠そうとする心理はわかるものの、Jリーグ全体に対してこれだけ悪いイメージを植え付ける事件となってしまった今回の事件で、実際に被害者も多数出ていると自ら認定しているにもかかわらず、処罰は公式戦5試合分の出場資格停止とクラブへの制裁金200万円のみという日本サッカー協会およびJリーグの対処こそ指摘されるべきと思うけどね。

こんなんで誰が「Jリーグで働こ!」って思うんやっていうね…。

 

選手や監督を大切にするのも大事だけど、クラブやリーグを支えているのは選手や監督といった表舞台に立つ人たちだけじゃないはず。もっと誠意ある処分を期待したかったね。

 

個人的に1番気になるのは湘南ベルマーレのサポーターの反応よね。どんな面持ちで、今回の処分に対してどう感じているんやろか?それでも苦楽をともにしてきたキジェ監督と進みたいのか、それとも体制を一新して新しいスタートが切りたいのか。ベルマーレサポいたら是非ともコメントください!