●君の膵臓をたべたい
「君の膵臓をたべたい」という小説を知っているだろうか?住野よるさん原作の青春小説で、2015年に発行されて本屋大賞など数々の賞を受賞し人気を集め、累計発行部数は200万部を突破している大人気小説だ。
『木の実の膵臓をたべたい』じゃないぞ!

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Wikipediaから引用したあらすじは以下の通りだ。ちなみに俺は一切の前知識なしで映画を観たのだが、これくらいのあらすじなら問題なく映画を楽しめる気がする!もう少し詳しいあらすじもウィキには書いてあるのだが、盛大にネタバレしているのでどうかと思うぞ!
主人公である「僕」が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。それは「僕」のクラスメイトである山内桜良 (やまうち さくら) が綴っていた、秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが記されていた。「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となる。 「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことにより、「僕」、桜良という正反対の性格の2人が、互いに自分の欠けている部分を持っているそれぞれに憧れを持ち、次第に心を通わせていきながら成長していく。
そんな「君の膵臓をたべたい」は小説を原作とした実写映画&アニメ映画が公開されているぞ!邦画好きなら実写映画を観るだろうし、アニメ好きならアニメ版を観るかもしれない。しかし、それぞれ異なる長所を持っているので、両方を観た俺が2つを独自の目線で比較してみたぞ!
なお、この記事を読んだ後でも映画を楽しんでもらえるように、なるべくネタバレなしで両映画の良さを伝えるよう努力してみるのだ!
●予告編
まずは両方の予告編をチェック欲しい!
実写版は小栗旬や北川景子といった人気俳優や、浜辺美波&北村匠海という若手の注目俳優が出演している。
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対するアニメ版はこれだ。実写版の約1年後に公開されており、制作はアニメ「うしおととら」や「からくりサーカス」のスタジオヴォルンが担当しているぞ。映画ということでさすがの美麗な作画で、映像としてのクオリティは実写版にも劣らないと感じたのだ!
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それに対して、「ヒロイン」「ストーリー」「主題歌」の3つは明確に違いを感じたぞ!
●ヒロイン
最大の違いはヒロインにあるのではなかろうか!
正直なところ、日本人の有名俳優などには一切興味がないため、実写を観て小栗旬や北川景子といった有名どころが出演していても一切何も感じなかった。しかし、1人だけ思わず目を奪われるような女優がいた。それがヒロインの山内桜良を演じた浜辺美波だ!
正直なところ映画を観るまでは全く名前すら知らなかったレベルなのだが、浜辺美波の圧倒的透明感と無邪気な笑顔が山内桜良という役にドンピシャでハマっていた!
映画のあらすじを読めばわかるように、本作は山内桜良というヒロインの「生」と「死」が物語の中心に存在している。山内桜良は天真爛漫で周りから愛される明るいキャラクターという「陽の要素」と、誰も知らない(主人公の『僕』だけが知っている)死の恐怖とひとり懸命に戦うという「陰の要素」を持ち合わせているのだが、浜辺美波の無垢な笑顔とどこかはかなげな見た目は山内桜良というキャラクターに見事フィットしているのだ。
アニメ版はアニメ版でキュートなヒロインではあるのだが、浜辺美波の圧倒的な空気感を演出することはできず、どうしても劣って見えてしまうのだ。いや、アニメ版が劣るというよりは、実写版が良すぎるのだ。というか浜辺美波が良すぎる。可愛すぎる。圧倒的透明感に目を奪われること間違いなしだ。
ちなみに浜辺美波は2000年生まれとのことで、実写映画公開時まだ16歳。圧倒的透明感の理由はまさに本物の女子高生が女子高生役を演じていたからこそ醸し出すことができた空気感によるものなのかもしれない。あのタイミングの浜辺美波にしか演じられなかったキャラクターと感じられて仕方がない!
Twitterで検索してみても、この笑顔にやられた人は続出しているようだったぞ。
実写版の主人公とヒロインを演じた浜辺美波と北村匠海へのインタビュー映像も公開されている。浜辺美波ってどんな人…?と思った人は以下の映像をチェックしてほしい。年齢の割にものすごくしっかりしたコメントを返しているのだが、急にとても子どもな面を見せていたりするぞ。
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●ストーリー
そしてストーリーについえ。大筋は同じなのだがラストの展開のみ実写版とアニメ版は異なっていた。というか、実写版ではアニメ版にはない未来の主人公たちが少しだけ描かれていた。
ただし、公開は実写版が先ということで調べてみたところ、大人になってからのストーリーは実写映画完全オリジナルの物語であることがわかった!
アニメ版は原作を忠実に再現したストーリーで、実写版は原作を忠実に再現しながら、プラスアルファで大人になってからの物語を少しだけ追加しているという感じ。
賛否両論あるとは思うものの、何も知らずにアニメ版→実写版と観た俺からすると、実写版のラストはアニメ版を観たあとにどこか物足りなく感じていた心の隙間を埋めてくれるかのような素敵なパートに感じたのだ!
小説や漫画などを映像化する際、どうしても原作を忠実に再現しないかったことで「原作が汚された!」という批判が生まれることがある。かといって、完全オリジナルにしてしまえば「なぜ映像化したのか?」となるし、原作を忠実に再現したからといって映画やドラマがヒットする保証は一切ない。そんな中、あえてオリジナルパートを追加することを選び、あのような結末を用意してくれた実写版は本当に素晴らしいと感じた。よって、実写版の月川翔監督ならびに脚本の吉田智子さんには盛大な拍手を送りたい!
実写版のオリジナルパートについての反応もかねがね良好なようだ。
ちなみに実写版の月川監督がオリジナルパートについて語っているインタビューもあるので、映画視聴後に読むことをオススメするぞ!
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●主題歌
主題歌については完全に好みの問題だ!どちらも良い曲だ! 実写版はMr.Childrenの「himawari」が使われている。さすがのミスチルクオリティですよね。
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対するアニメ版はsumikaが主題歌やオープニングテーマを担当している。アニメ映画ということでオープニングテーマが用意されているというのがなんとも特徴的だ!
オープニングテーマはアップテンポが軽快な「ファンファーレ」で、主人公とヒロインが青春を謳歌する楽しいひとときを彩ってくれる素敵な曲だ!
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そして主題歌は「春夏秋冬」。オープニングテーマとは打って変わってどこかさみしげな、ノスタルジーを感じさせるような曲で、思わず作中のあのシーンやこのシーンが思い起こされてしまう。
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公式のものではないが、フル版も。俺は特にこの春夏秋冬がお気に入りで、映画を見終わった瞬間にiTunesで速攻ダウンロード。聴くたびジワっと目がしめるぞ!
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個人的にはsumikaを教えてくれたアニメ版には感謝しかない!
●まとめ
個人的なオススメは、アニメ版→実写版の順で映画を観ることだ!それぞれ単体でもとても良作なのだが、実写版に用意されたオリジナルパートをより楽しもうと思ったら、この順番で観ることをオススメする。
ちなみにどちらの作品もAmazonでは星4の評価(実写版が538件のレビューで、アニメ版が18件のレビュー)
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ヤフー映画では実写版が総評価数12210件で、平均4.02点。アニメ版は総評価数1110件で、平均3.94点。
movies.yahoo.co.jp
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映画.comでは実写版が総評価数696件で、平均4.0点。アニメ版は総評価数119件で、平均3.7点。
eiga.com
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ちなみに君の膵臓をたべたいを存分に楽しんだ俺の目下の目標は、あんなに可憐だった浜辺美波がギャンブルジャンキーのギャンブラー・蛇喰夢子を演じる映画「賭ケグルイ」を観ることだ!
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サァ、賭け狂イマショウ!!!
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