
UTC+1で2019年11月25日の15時35分(日本時間で23時35分)、ついにIPv4の割り当てが枯渇しました。
ただし、今回IPv4が枯渇したのは世界地図の黄色く塗られたエリア、つまりはヨーロッパ・中央アジアのみだそう。
しかし、すでに北米や環太平洋地域ではIPv4アドレスの割り当てが終了してますよ。
インターネット上では個々の端末とデータを送受信することでウェブページを表示したり、動画や画像や音声データなどを表示します。
この時、個々の端末を識別するのに使われるのがIPアドレス。
インターネット上の「住所(アドレス)」と例えられることも多いですね。
IPアドレスにはIPv4とIPv6という2つの種類が存在しており、IPv6はIPv4アドレスが枯渇する可能性があるということで誕生しました。
IPv6はIPv4とは互換性がないため、IPv6をサポートするにはルーターを取り替えたり新しいソフトウェアを開発・導入したりする必要があります。
かなり前から存在するものの、未だにIPv6をサポートしていないサービスなども多く、例えばオンラインゲームなどでもサーバー側がIPv6に対応していなければIPv6でのプレイは不可能に。
圧倒的にIPv4を利用するサービスや端末が多いため、インターネット上で起きる「混線」はIPv4アドレスユーザーの渋滞によるものとも言われます。
そのため、IPv6での通信を用いればネット上で起きる混線が解消され、快適なネットライフが送れるという話も…!
ちなみにIPv4の総数とIPv6の総数は以下の通り。IPv4とIPv6の総数は29桁も異なるそう…!
ただし、あくまでも「新規で配布されるIPv4アドレスが枯渇した」というだけで、既存の配布済みのIPv4アドレスを再分配したり、既存のIPアドレスをより効果的に利用することでこれまでは問題に対処してきました。
なお、日本でのIPv6の普及率は2017年3月時点で約30%。

IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース
もちろん一般ユーザーが大きく関わるような問題ではないけども、ついに!ということでメモがてらに。